日本が世界に誇る「無印」の「空想無印」


自分が日本人だからなのか、日本で育ったからなのか、日本しか知らないからなのか、とりあえず、私は日本が好きだ。毎年に1〜2ヶ月くらいアメリカに行って、アメリカかぶれとか言われても、私はとにもかくにも日本が好きだ。その大好きな日本が世界に誇るブランドの1つが良品計画。そう、無印だ。MUJI、大好き。

その無印に関係するラボのようなものがある。ラボとはつかないけど、ラボ。その名も「空想無印」。これは商品開発を目的とするコミュニティサイトで、無印良品として販売してほしい商品の案を自由に投稿してもらい、商品化を望む投票が1000票に達すれば商品化を検討するというもの。実際に商品化を検討するのは、「空想無印」を運営するエレファントデザインというデザイン会社らしい。

そして、その空想無印商品、第一号として、昨日、「貼ったまま読める透明付箋紙」を2008年1月24日から発売することを発表した。本や地図なんかに貼って、そのまま書き込める便利な付箋。

アイディアを集める仕組みは世の中いっぱいある。友達がこの間やっていた「ひらコン」なんかもそうだし、そういうサイトなんかもいっぱいある。でも、それを実行までに落とし込む作業がされる仕組みがあるのとないのでは、全然違う。少なくとも、私にとっては違う。何が違うかって、ワクワク感が違う。

空想無印は、自分のアイディアが、商品化されて、全国の無印に並んで、ファミマで買えて、ロンドンやパリのMUJIにも並ぶ可能性があるのだ。その小さいアイディアが、もしかしたら、世界へ出るかもしれない。そう考えると、とても楽しいのだ。単純に。

エースコックmixiで「カップめん開発オーディション」のコミュニティを作り、案を募り、開発され、販売された「つゆ焼そば」や「カレーラクサ春雨」なんかにも近いものがあるが、小さな意見が目に見えて反映・実現される過程はとても嬉しいもの。それが、手に取れる形になるのは、本当に嬉しいもの。

目に見える形で「対話」しながら生まれる商品は、きっとそれに関わった全ての対話者にとって最高の体験になり、そして、よきインフルエンサーがたくさん生まれることとなる。FANを生み、FANを集め、FANを喚起する仕組みってステキ。