リクルートのメディアテクノロジーラボ


大多数の女子大生、及び、とてもとても多くの人からするとITのイメージなんてひとっかけらもないだろうリクルートだけど、実はラボがある。

もともと、リクルートには、制作子会社であるリクルートメディアコミュニケーションズが設置していたたたみラボというものがあった。名前の通り、畳があるオフィスだったらしい。しかも、16畳とかいうでっかい畳。ここは、情報技術の調査やプロトタイプを作ってたりしてた。

一方、リクルート本体には、BIコラボレーション委員会というものがあった。ここも、プロトタイプなんかを作ってたみたい。有名なマッシュアップアワードを開催していた(いる?)とこ。

上記を見ても分かるように、この2つの組織、機能が重複していたこと。そして、2007年4月、この2つの組織が統合し、それが、現在、リクルートのラボであるメディアテクノジーラボとなった。

このメディアテクノロジーラボのサービスは分かりやすくて好きだ。とりあえず、使ってみたくなる。たぶん、それは、もともとリクルートが持っているメディアをうまく使ったものが主体となっているから、意識的なハードルが下がっているというのもあるだろうけど、説明文を見たら、とりあえず、使ってみようと思ってしまう。ということで、1つサービスを紹介。

ココから周辺情報検索
ユーザーの現在地を自動的に取得し、周辺の店舗情報を表示するツール。携帯ではなく、PCを開いている場所を自動的に取得してくれる点が便利。

私は、飲食店を調べるときは、大体「食べログでお店検索」→「ぐるなびでクーポン検索」という使い方多い。そのため、歩きながら携帯で調べるときは問題ないんだけど、カフェでPC開いた状態なのに、PC開きながらも携帯でGPS取得して調べることが結構ある。PCでの位置情報取得方法知らないから。ゆえに、PCで位置情報取得して、それに周辺情報付加というのはとても助かる。

ちょっと話は脱線するけど、この位置情報取得サービスである、Place Engineが面白い。これを作っている会社はKoozyt(クウジット)。2007年7月設立。ソネットエンターテインメントの連結子会社。このPlace Engineを使ったものはソニースタイルのサービスで、あるいはサイバーショットでも見ることができる。他にも昨日、スカイプ使ったサービスもリリースされてるし、要注目。

ということで、話を戻して、「ココから周辺検索」の何がいいかというと、リクルートの既存メディアであるhotpepperが最大限生かされているところ。もちろん、hotppeperのモバイルサイトには既にGPS取得して検索できるようになってるけど、PCでそういうのやってるところってほとんどない。会社で今から飲み会なんだけど、場所探さなきゃっていうとき、携帯いじず、PCで探せるならきっと便利。

とはいえ、批判的に書くと、ホットペッパーって段々周りでも使ってる人減ってきた。実際の売上なんかについては全く知らないので、本当に減ってるのかは知らないけど、少なくとも周りの友達では使う人は減ってきた。自分の年齢が上がってきたせいっていうのもあるかもしれないけど。

思いつく理由は2つ。まず、美味しいもの食べるなら「広告」より「口コミ」だよね。っていうもの。やっぱり、企業がお金を出す広告媒体と、ユーザーがただで本音を書く無料媒体だと、「本音」の質が違う。それにみんな気付いてきてるんじゃないかな。

もう1つは、検索結果が多すぎること。ホットペッパーを使って、「新宿」「居酒屋」「3001円〜5000円」というキーワードで検索すると、194件の結果が出る。正直、うんざり。194件の中から、どれが良さそうかなんて探すのは本当に億劫だ。ざっとユーザーの評価取り込んでランキングつけてくれたらよっぽど楽だけど、それはビジネスモデル上不可能。

この2つの理由については、ぐるなびも同じ。ただ、イメージとして、なのか、実際もそうなのかは分からないけど、ぐるなびの方が「いい店」が多い気がする。だからこそリクルートは、Lujoを出したんだろうけど。でも、美味しいものって値段じゃないからなあとも思う。

さて、ぐだぐだ書いたけど、結論としては、既存の媒体に位置情報を付加していくサービスは面白いし、もっともっと何か新しいことができる、できてほしい。携帯と親和性が高いGPSだけど、PC軸に考えると違う何かが見えるかもしれないなあ。なんだかんだで、携帯だけじゃなくてPCも使うんだし。

本当は3つくらいサービス紹介するつもりが、話が大幅に脱線したので、次回また紹介しよう。アフィレットはじめ、メディアテクノロジーラボのサービス、面白い。