WFGのShoe Care Labo「Foots」


ラボはIT業界(と言っても広すぎてどこからどこまでか謎だけど)独特のものみたいだけど、今日は全然違う切り口で、「ラボ」という名前のついた大好きなところを紹介します。

それは、World Footware Gallery(以下、WFG) のShoe Care Labo「FOOTS」。ここで、パっとWFGが分かった人は好きな人ですね。WFGはこの30年間、日本において高級革靴市場を作り上げた本当に素晴らしいお店です。

私はメンズの革靴が大好きなので、WFGや伊勢丹のMEN'S館、42ND ROYAL HIGHLANDに行っては、履きもしない、買いもしない靴をよくぼーっと眺めています。ジュゼッペ・ザノッティという人が作っているレディースで有名なVICINIというブランドがあるんですが、日本ではこれまで1足も見たことないメンズのプレーントゥを海外から手に入れて彼氏にあげたこともあるくらいメンズの靴が好きです。ホント。

さて、このShoe Care Labo「FOOTS」は普通のサイトです。本当によくあるようなECサイト。シューケアについての基本情報が載っており、ケア用品が買えるというだけ。特になんの仕掛けがあるわけでもない。じゃあ、なぜ「ラボ」としてここで取り上げるかというと、ラボってもともと「実験室」「研究所」みたいな意味がある。最先端の技術をいち早くサービスにしてみて「試す」形が多い。市場開拓者・挑戦者としての役割。

このWFGは、日本の高級靴市場を構築・啓蒙していく上で、必然的に、「ケア」という部分まで目を向けなければいけなかったと思う。きちんと作られた靴はしっかり手入れをしていれば10年は履ける。最高の靴を売る以上、「靴のケア」という部分の研究もしなければいけなかっただろうし、そうすることで、本当にいい靴の力が発揮される状況を作りだせた。
つまり、靴を売って終わりではなく、シューケア市場の開拓も担ったんだと思う。だから、「ラボ」なんだろうなと。と、あまり靴について語ってもついてこれない人がほとんどだと思うので、靴繋がりで1人、この方を紹介します。井上源太郎さん。ご存じの方、おられますでしょうか?

井上源太郎さんは靴磨き職人です。カリスマですね。小泉純一郎首相、石原慎太郎都知事オードリー・ヘプバーン等、VIPの方にもファンが多く、VIPの方々の海外での仕事に同行し、大事な商談前やパーティ前に磨く、ということもされていたみたい。

どんなにいい靴でもきちんと手入れして磨いていないと格好悪い。逆にそこそこの靴でも、きちんと手入れして磨いていると、正直値段が分からなくなることがあるくらい靴磨きって大事。おしゃれは足元からって言うけど、特にビジネスマンにとっては大事だと思う。そこそこのスーツを着ていても、靴の手入れがされていなかったら格好悪い。

井上さんはもう30年以上もこの世界で活躍され、もともとキャピトル東急におられましたが、現在はオークラにおられます。確か1足1200円〜。バレンタインはチョコレートもいいけど、今年は、こういう靴をきちんと磨いてもらうという体験も送りたいなと。ちなみに、私はチョコレートも大好きで、この数年の東京のチョコレート事情にはウハウハです。

ということで、週末らしく、今日はゆるい話を。